コラム
COLUMN
2024.06.18
ガーナ旅日記
【ガーナズオ村 前田家旅日記⑬ズオ村編】 \ダバニ語事件/
村に滞在中、ちょっとした事件が起こりました!
シアバター製造のための鍋が古くなってきたので、新しいのを購入したいと生産者の一人、メムナトゥが伝えてくれました。
私は、「一ついくら?何個いるの?」と聞きたかったのですが、メムナトゥにはダバニ語しか通じません。
私も英語しか話せません。
英語の話せるサリフもちょうど近くにおらず。
さあ、困りました。
メムナトゥは、一生懸命ガーナのお札を見せながら「いくら」というのを教えてくれようとします。
彼女の懸命のコミュ力のおかげでなんとなく、値段はわかったけれど、それが何個欲しいのか知りたい私。
値段そのものが通じていないと思い込んでいるメムナトゥ。
2人の会話はカオス状態に。
突然、彼女は木陰に座っていたある人の元に駆け寄りました。
誰か村人で英語の話せる人がいたのかと思った私。
ところが、彼女が助けを求めたのは、首都アクラから私達を運転してきてくれたドライバーのロバートでした。
これまたガーナのお金を一生懸命数えて、ダバニ語で彼に話かけます。
同じ肌の色、同じガーナ人の彼ならきっとダバニ語を理解してマスミに伝えてくれるだろうという一心で。
都会人のロバートは、私と夫以上にダバニ語が通じません。
もうね、お手上げ状態で、困惑しているロバートと、なんとか自分の想いを伝えたいメムナトゥのコントが繰り広げられていました。
結局生産者グループのリーダー、サリフが戻ってきて無事に解決したのですが、ロバ―トは、「もう訳がわからなかったよ。突然彼女がやってきて、お金を一生懸命自分に見せてダバニ語でまくしたてるんだ。」
「何いっているのかさっぱりわからなくて、お金自分にくれるの?なんで?と思ったよ。」
それを聞いてみんなで大爆笑。
同じガーナ国内でも、それだけ言葉が違うんです。
そんなやりとりの末、無事に、新しい道具を買うお金を置いてくることができて、帰国後購入したお鍋の写真もちゃんと送られてきました。
いつも、全力で想いを伝えてくれるメムナトゥ。
怒っている時も、笑っている時も感情がストレートに表れる性格の彼女とは、私なんか馬が合う感じ。
あー、楽しかった。
こんなハプニングを楽しめるのもガーナの魅力かなと思います。
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