生産者とフェアトレード

PURE SHEA BUTTER

アフリカ工房のシアバターはどんなところからやってくるの?

300人の小さな村

アフリカ工房のシアバターは西アフリカのガーナ北部【ズオ村】よりやってきます。首都アクラからバスで12時間のところにある北部主要都市タマレ。ズオ村はさらに東へ1時間ほどいったところにある人口およそ300人の小さな村です。男達は農業に従事し、シアバター作りは主に女性達の仕事。ダゴンバ族の彼らは、主にダバニ語で日常会話を行います。(ガーナの公用語英語は村ではほとんど通じません!)

ズオ村地図

半年間雨が降らない乾燥した大地

ガーナ北部はサバナ気候で雨季と乾季に分かれています(乾季は10月~3月頃)。サバナ気候では乾季になると半年間、雨も降らず気温も40度以上の日が続き、湿度も数パーセントまで落ちてしまいます。びたびたに濡れたジーパンも日陰で2時間干したらパリパリに!こんな厳しい環境だからこそ天然の保湿クリームとしてシアバターは愛用されてきました。

乾季で乾燥した村の様子

乾季で乾燥した村の様子

市場で販売されるシアバター

市場で販売されるシアバター

笑顔をつなぐフェアトレード

ぴゅあシアバターの販売を通じてアフリカの生産者が現金収入を得ると共に、自らの文化に誇りを持ち、夢や希望を持って自律発展していくことをサポートしていきます。

種からではなく、
シアバターの状態で購入する

シアバター作りは1000年もの間、ガーナ北部の女性達に受け継がれる伝統技術です。シアバターの状態で購入することで、女性達の雇用を確保し、伝統技術が代々継承されていきます。また、種で購入するよりもシアバターの状態で購入した方が、生産者の利益も多くなります。

シアバターの状態で購入

  • 生産者に利益がでる
  • 雇用の確保につながる
  • 伝統技術が継承されていく

種での購入

  • 作業の効率化で利益が失われる
  • 雇用が失われていく
  • 伝統技術が衰退していく
● ゼナブおばあちゃん より

シアバターは市場で売ると市場までの交通費やらかかって大変なのよ。また、マーケットでも売れる保障もないし、売れても利益は微々たるもの。ローンで買う人も多く、お金の回収も大変なの。その点、アフリカ工房が買ってくれると一度にまとめて買ってくれるし、お金も市場より高い値段でまとめて買ってもらえるから本当に助かっているわ!それと、毎回フィードバックをもらえるのも、やる気に繋がるわ!

価格は生産者との話し合いで
決める

シアバターの価格はその年の種の収穫率や、国内の物価変動によっても変わってきます。その時々で生産者が納得する価格を話し合い、市場のマーケット価格より、高い値段で購入しています。市場に出かける交通費もかからないので、生産者にとってはマーケットに売りにいくよりも、確実に現金が手に入ります。

アフリカ工房
シアバターの生産者紹介

ズオ村にはおよそ10の女性グループがあり、アフリカ工房のシアバターもその女性グループがつくっています。亭主関白が一般的なガーナ北部には珍しく、ズオ村の女性達は元気一杯!男達はちょっと尻にしかれ気味です。時に陽気で時にやさしく真面目な彼らは、シアバターづくりにも積極的。アフリカ工房とともに世界一のシアバターづくりを目指しています。

サナトゥ アブドゥ(Sanatu Abudu)
産婆の資格をもつ、おっとりした年長者。計算も得意で、いつも穏やかみんなのまとめ役です。
アディサ アダム(Adisah Adam)
シアバター作りの天才で、いつもみんなのお手本に。ピカイチのシアバターが届きます。裏方的にみんなを支えるしっかり者。
マリア イシフ(Maria Issifu)
いつもニコニコ孫の面倒をみながらシアバター作りに励みます。話し合いでは積極的に発言してくれます。
ゼナブ スリマナ(Zenabu Sulemana)
シアの実拾いの名人ゼナブお婆ちゃん。朝早くからシアの実拾いに精を出します。「自然に落ちてから3日以内に実は拾うんじゃよ」良質な実をとるためのコツを教えてくれます。
メムナトゥ マナヌ(Memunatu Mananu)
気が強いけれど、積極的で責任感のあるしっかりもの。よく、話し合いの時はふくれっつらをしているけれど、話はしっかり聞いている様子。機嫌の良い時はとびきりの笑顔が素敵です。
アザラツ サリフ(Azaratu Salifu)
ヤクブサリフと結婚し他の村からやってきました。妻として2人の母として家族を支えながら、シアバターづくりに、洋裁の勉強にとなんでも積極的に取り組んでくれます。
ヤクブ・サリフ(Yakubu Salifu)
シアバター生産者のまとめ役。日本とのやり取りから、シアバターの原価計算など重要な仕事を引き受けてくれ、「村のためなら」と女性達と私達の橋渡しをしてくれています。信頼できる彼なくして、アフリカ工房のシアバターは語れません

他にもたくさんの生産者が
関わってくれています!

Arisheta AbukariMata、MusaFatimata、
ZakariaDamata、SuleyMemunatu Zubeiru など

撮影者:前田大蔵